明智小五郎、江戸川乱歩というビッグネームのマンガですが…
「明智小五郎はこんな性格じゃない」
「明智小五郎はこんな話し方しない」
という印象をまず受けると思います。その通りです。
ひとまず「はじめに」の方で謝っているのですが…どうしてもそうですよね。→はじめに - 明智小五郎がやってきた
基本的に、自分がおそらく絵本などで知っていて小学校に上がってからも自然に親しんだのは宮沢賢治です。いまだに1番好きです。
あ、いえ、江戸川乱歩はそれに劣らずというかミヒャエル・エンデとかベルヌとか壺井栄と同じくらい好きです。
さて私が江戸川乱歩の本に出会ったのは、小学3年生で図書館で怪人二十面相シリーズを見つけたのが発端でした。
ポプラ文庫サイト文庫版 怪人二十面相|文庫版 少年探偵・江戸川乱歩|名作・古典|本を探す|ポプラ社
でも表紙はこっち怪人二十面相の通販/江戸川 乱歩 ポプラ文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア
「おもしろい!」
と私は5年生くらいまでにシリーズ読破、それから江戸川乱歩ファンになったのです。
そして大人にかけて江戸川乱歩を読んでいたところ、
「どうして明智小五郎は非の打ち所がないパーフェクトな人なんだろう?」
と思うようになりました。
名探偵、頭いい、品行方正(乱歩ワールドの人では特異)。
乱歩ワールドの中で「スーパーヒーロー」として位置付けられているからでしょうか。
どうしてかと自分なりに考えた結果20代のころ、
「もしかしたら明智小五郎は殺人願望があるのでは?」
という仮説に行きつきました。
…
しかしながら、それから数十年、あらためて江戸川乱歩全集を読み返してみましたが、明智小五郎にそんなところは感じられませんでした。
明朗活発な好男子で奇人変人であるものの正義の立場からはがんとしてゆずりません。それが本当のこだわりかもしれないと思います。
明智小五郎に殺人願望があるという仮説は、江戸川乱歩的に言うと
「恐ろしき錯誤」
ではないでしょうか。
恐ろしき錯誤は、たとえば「D坂の殺人事件」の「友人」みたいに、始めから終わりまでボタンをかけ違えたまま、完成した世界を(まちがったまま)作ることができるのです。
→デビュー作品の事件(第47話) - 明智小五郎がやってきた
自分は、その20代のころ考えていたまちがったままの世界、つまり
「もし明智小五郎に殺人願望があったら」
という前提で4コママンガを描いてみることにしました。
なのでこのマンガの明智小五郎は言い訳をすると全て殺人願望があると仮定した場合の言動です。
もちろん、もしこのアイデアを江戸川乱歩が聞いたら大笑いすることでしょう。やっぱり私は錯誤しているのだと思います。
私にとって事実誤認という錯誤は生きている中で(アラフォーです)最も恐ろしいのですが、マンガとしてはおもしろいのかな?
たとえば設定の2次創作として。
と思いました。
たとえば曲名をまちがえていてもドヤ顔で歌う人だったらおもしろそう→曲タイトル(第39話) - 明智小五郎がやってきた
そして今も錯誤しないためにいろいろ調べものの日々です。
…楽しいからいい気もします。^_^
この文章もうーむ書き直したい。でもこのへんで。スマホから長文を入力するのは大変です^_^;
1〜50話まとめもどうぞ1〜50話まとめ - 明智小五郎がやってきた